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火魔人のベビメタ語り

BABYMETALのファンブログ

BABYMETALの礼節、生き様に学ぶ。

BABYMETALの魅力はパフォーマンスだけではない。

ステージを降りた時にも彼女達は礼節を忘れない。

su-metalこと中元すず香がASH(広島アクターズスクール)から学んだ90度お辞儀をさくら学院に持ち込んだ。もちろん同じさくら学院に在籍していたゆいもあの2人もそれに見習った。

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ミュージシャンの中には、音楽はいいのに素行が悪いせいでイメージが悪くなるアーティストもいる。中には前向きな歌詞を書いてるのに素行が悪いせいで歌詞に説得力がなくなり、台無しになる場合もある。

 

BABYMETALは若くして成功しているようにも見えるが、彼女達の芸歴は10年をゆうに超えており、下手なポッと出のバンドなんかより充分に長い。

学業の隙間に、つねにレッスン、練習、ライブの日々。

同世代の若者でこれだけのハードなスケジュールをこなせる子がいるだろうか?

学校はベビメタの活動があるためツアーの際には家庭教師が同行するそうだ。

海外ツアーを経てインタビューに英語でしゃべれなかった悔しさを感じ、わずか1~2年で英語で質問に答えるまでに成長した。

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誰がこの子達を「努力が足りない」と言える者がいるだろうか?

 

自分には歳が半分ほどのこの子達に尊敬の念しか感じない。

たとえばオリンピック選手を見るような年齢を超えた尊い存在。

 

どれだけネットやYouTubeでヘイトコメントを書かれようと、彼女たちは一度も泣き言を言ったりだとか怒ったりすることもなく、健気に笑顔を振りまいた。

逆に暴言を吐く哀れなヘイター達が女々しく見えるほどだ。

 

 

自分達が「仕事で怒られた」とか「失恋した」とか「前髪切りすぎた」とか落ち込んでる時にも、彼女達は恋愛もできず、知りもしなかった"メタル"という音楽の因縁を背負い世界の舞台に立ち向かっている。

 

彼女達が世界中のアーティストに好かれるのもその理由だろう。

ただの企画物なら、イロモノなら、こうはならなかったはず。

 

メタルに本気で向き合い自分達のやるべきことを理解し、ちゃんと成し遂げている。

そして汚れることもなく清く正しく美しく、そのまっとうな生き様を見せてくれる。

日本を代表する世界的アーティストとしてどこに出しても恥ずかしくない、まさに奇跡の存在なんだ。

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だから我々メイト(ファン)達は彼女達をどうにかサポートしたいし、いかなる困難からも守っていきたいと思っている。

もしその身に災難が降りかかるのであれば身代わりになってもいいとさえ思う。

”狐の恩返し”というように彼女達からもらった大切な心を返していきたい。

 

 

愛、努力、友情、絆・・・綺麗事のように聞こえる言葉も、彼女達を見ていると本当に心の底から信じてみたくなる。

知らず知らずに大人になるにつれ、腹の中にドス黒いモノが溜まっていったとしても、BABYMETALの輝きを見れば涙としてデトックス効果のように流れ出ていく。

そして心のすべてが浄化されるような気がする。

 

その人間性に感化され自分も人との接し方をもう一度見直すようになった。

それまでも人に優しく生きてきたつもりだったけど、更に深くその想いが募った。

そして人の幸せをもっと喜べる人間になった。メイトのみんなが仲間というか家族のように身近に感じるし「THE ONE」を誓いの儀式として一つになったようにも思える。

 

ツイッターひとつとっても「体調が悪い」と呟けば誰かしらすぐさま心配して返事を送ってくれる。わからないことがあればわざわざダイレクトメールでフォロワーさんが教えてくれることも何度もあった。誰かが誕生日になったらみんながそれを祝福してくれる。

 

そのやさしさの輪が広がり、皆に伝染していく。

人間のあるべき姿、理想をファン達も小さな少女たちに見習い、体現してるのだ。

 

子が親に似るように、ペットが飼い主に似るように、ファンはアーティストに似るのかもしれない。

この流れが世界のスタンダートとして広まってくれれば、なお幸いなことだ。

 

ライターのたけうちんぐさんの過去の記事でも同じようにBABYMETALに見習い礼節を正すようになったという記事がある。

otapol.jp

 

 

BABYMETALよ。そのまま世界を救ってくれ。

 

でも、いつかどうしてもその螺旋を降りる時が来る時があるのならその気持を尊重するし、どういう未来の形に収束しようと、どうかいつまでも幸せであってほしい。

 

それが夢を与えてくれた者への願いです。

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BABYMETAL名古屋白ミサ2日目@ZEPP NAGOYA ライブレポ。「シンコペーションの衝撃」

久しぶりの更新、今回はベビーメタル白ミサファイナルのライブレポ。

 

”白ミサ”というのはライブに参加するメイト(ファン)達にドレスコードとして顔に白塗り(コープスペイント)を要求されるイベント。

今までも「黒ミサ」という男性限定の白塗りイベント、「赤ミサ」という女性限定のイベントはあったものの、今回は男女両方が白塗りを要求されるものだ。

自分は最初白塗りに必要なドウランなどの化粧道具は人から借りるだけで、適当に処理しようと思っていたものの、ツイッターに上がってくる完成度の高い白塗り写真を見せられると自分もちゃんとやりたくなり、気づけば化粧道具一式を買ってしまっていた。

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白塗りメイクもなかなか楽しいものだが、当初女性にとって不評が出たのはライブが終わるとメイクを落とさなければならなく、その時にスッピンになってしまうことだ。

おかげでいつもより女性の参加率が少なかったようにも思える。

(世を忍ぶ仮の姿は見せられないのだ)

 

7月はほとんど来なかった台風も8月下旬に入ると溜まっていた鬱憤を晴らすように台風が何個も通り過ぎていく。

その日も朝から雨が降っていて、本当にベビーメタルのライブは雨が多いのを実感する。
ベビーメタル雨女説もあるが、雨が降った日のライブは伝説が約束されるのも事実。

 

 

14時頃会場につくと、ベビメタTを着たメイト達が談笑したり白塗りをしながら会場周辺を埋めていた。

babymetalmatome.com

自分は向かいのカフェで白塗りをさせてもらえるようなので中に入ってみたものの、みんな白塗りの途中で、知り合いのメイト集団の長机に相席したにも関わらず誰が誰だか気づくまでかなり時間がかかった笑

1時間ほど時間をかけメイクをしているとあっという間に入場時刻。

列に並ぶ皆が白塗りをしていて笑いそうになる。

 海外ツアーを大成功させ、4大フェス四天王を倒した無敵のベビメタ軍団の凱旋を祭りのようにペイントを施し出迎えるメイト達。

 

会場に入ると去年のBABYMETAL全国ツアー名古屋公演と同様、3つの入口からどこでも自由に入れるため、最前に行こうと思えば無理やり入れそうな気もする。

今までの経験則で言うとあまり前の方に行っても逆に見えないこともあり2列目の柵のあたりにいく。

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メイト仲間と合流ししばらくしゃべってると、開始20分前あたりで入口からドドド!っと人が押し寄せみんなとハグれてしまう。

あとから聞いた話、入場できなかった客が一気に押されて入ってきたらしい。

 

 

客電が消えいよいよライブスタート。自分は待ちに待った今年はじめてのベビメタライブでテンション上がる。

定番の紙芝居ではルネッサンス絵画の「最後の晩餐」やボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」をオマージュとしたネタが流れる。

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(キリストとヴィーナスがSU-METALに代わっていた)

 

爆音とともに始まりは定番の「BABYMETAL DEATH」スタート。

自分は背が低いのでほとんどメンバーの顔が見えないけど、ジャンプする度にたまにチラチラと赤くライトで照らされた美少女が見えると、ホログラムか何かのように現実感がない。それほど美しい。

 

前日の名古屋公演一日目がアルバムの1st中心のセットリストだったからこの日は2nd中心になることはある程度予想できた。

 

2曲目の「ヤバッ!」でモッシュが始まる。ただ名古屋のメイト達はそんなに激しいモッシュをしないのでちょうどいい盛り上がりとの安全性のバランスで楽しめた。

次の「ド・キ・ド・キ☆モーニング」ではントロが流れた瞬間にはもうテンション上がったし、合いの手を叫ぶとすでに声が枯れそうになる。

 

4曲目「Catch me if you can」ではさらにモッシュは激しくなり、サークルモッシュも始まる。

嵐を巻き起こすBABYMETALはピットの上にも台風を作り出す。

最後のSU-METALの「デンジャラスだもん♥」のアニメ声のかわいさでトドメを刺される。彼女たちがどれだけアーティストと呼ばれようとアイドルの二面性は隠し切れないようだ。

 

そして聞き慣れないイントロの後、セリフ(ヨハネ黙示録らしい)が流れ「Sis. Anger」が始まる。

まあ、この怒涛のツーバス連打の迫力たるや生音ならではだし、久しぶりに胸をえぐられるような低音を食らった。

「嫌いだ-!」とみんなで怒りを叫ぶのはメタルの正統派の楽しみ方だし、逆にベビメタにとっては変化球なのが面白い。

 

6曲目は「悪夢の輪舞曲」。 横浜アリーナのライブでは近くにいた人が「チッ・・ロンドかよ~」と愚痴をこぼしてたけど、「好きな人間もいるんだからね!」って言っておきたかった。

ただこの曲はノリづらいのはわかる。みんなが聞き入ってる中、3拍子ヘドバンしてた。

ダンスしながら歌うSU-METALは疲れを知らないのか、歌声がブレることなくCDのように完璧に歌い、CD音源以上のエモーショナルを吐き出す。

 

7曲目「META!メタ太郎」これもウェンブリーのライブビューイングで観た以外はWOWOWやファンカムでしか観れてない曲。生で見るのは初めてで、フリも含めてほんとに楽しい曲。

これはサビも歌ってる人もちょこちょこいて、教育番組の歌のお姉さんと一緒に歌う”大きいお友達”状態だった。

 

次にまたも聴いたことのないイントロでザワつく会場。

その瞬間他公演でやった「シンコペーション」だと気づき、胸が高まる。

音源よりもハッキリと主張するギターの音。全然違う・・・もちろんいい意味で!

そして三人のダンスが始まるやいなやアドレナリンが激流のように流れだす。

「これこれ!!こういうの求めてたんだよ!ミキコ先生最高!」と心のなかで叫んだ。カッコイイ音がビジュアル化されて目に見えるようなハマり具合の振り付け。

CDとは生まれ変わったかっこよさで痺れまくった。

 

そして9曲目「KARATE」。この曲はワールドツアーを通じ成長をし続け、ついには第三形態にまで進化したきたキラーチューン、いやモンスターチューンだ。

今回はエンディングに使われるエモいギターフレーズから始まっていく。

ブレイクコア特有の重いギターとドラムの音が容赦なく攻めてきたと思ったら、ユイモアの「セイヤ!セッセッセセイヤ!」と可愛らしくも力強い声に客の皆が続く。

サビでSU-METALの声に応えるように「WOWWOW~」とオーディエンスが合唱する。

間奏部分では公式もネタにしていた”来日”感を出し、もはや母国語のように使いこなす英語での煽り、シンガロングだった。

その立ち姿はまさにロックンローラーそのもので、貫禄さえも感じた。

 

10曲目、ピアノのイントロが流れ「イジメ、ダメ、ゼッタイ」が始まる。・・・と共に別れの時間が迫ってくるのを感じる。自然に中央に空洞ができWODの体勢に入る。悔いが残らないようにぶつかり合い、見ず知らずの出会ったばかりの仲間たちが友情を確かめるようにモッシュしあった。

このみんなの笑顔があればイジメもなくなるはず。そう信じれるくらいみんな幸せな顔をしていた。

 

最後の「SEE YOU!」の掛け声とともに去っていく三姫。これまで一時間ほどのライブだったが、体感では2~30分にも感じるほど早く過ぎていったし、名残惜しかった。

 

ここまで思い出すのが精一杯なほどライブ中の記憶を無くしたし夢の中のようだった。

最後はタオルを無くしたので拾おうと会場を探ったが見つからず、ついでに落ちてるペットボトルを何本か拾いゴミバコに捨ててやった。

BABYMETALのファンっていうのがマナーに関しても少しでも良いイメージを持ってもらいたいし、最高のファンベースだってことを知らしめさせたい。

 

 

この日の二日後には友達のメイト仲間のコピーバンドを観に行き、もう一度また同じようにBABYMETALの曲で盛り上がれるという幸せな一週間だった。

 そしてまたもロック界にビックニュース、あのロックの重鎮レッド・ホッド・チリペッパーズのツアーにBABYMETALがスペシャルゲストとして帯同するというのだ。

もう日本人アーティストが誰も追いつけないほど走りぬけ、国内では前人未到の領域にいる。

フジロックにベビメタが出ると聞いただけで文句を言っていた洋楽厨をさらに発狂させることだろう。

 

これからもBABYMETALと政治を絡めないでほしい

 

今回の記事は選挙という時事ネタに合わせてブログ4回目にしてなかなか危険な香りのするテーマ”音楽と政治”についてちょっとだけしゃべりたいと思う。

 

自分はツイッターを一年ちょっとやってきたけど政治については一切ツイートしないことを頑としてこだわってきた。

そして自分自身の政治の話もこれが最初で最後になるかもしれない。

政治についてそんなにこまめに情報を追い続けているわけでもないので詳しくもないというのもあるけれど、BABYMETALと政治を絡めて話したくないからだ。

音楽は音楽として純粋に楽しみたい。

あと最初に言っておくと、これはどこかの政党を応援する記事でもないのでつまらない内容かもしれない。

 

政治というのは自分の生活、そして未来について切っても切り離せないものだし、どういう思想を持とうが自由だと思う。

自分はその人がどういう考えを持っていたとしてもよっぽど極端ではない限りその人のことを嫌いにもならないタチだから安心して欲しい。

自分のフォロワーさんにも政治ツイートばっかりする人はたしかにいるけど、それでも暗黙のマナーとしてBABYMETALと政治を絡めることは見る限りほぼないのでそれはほんとに助かる。

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ちょっと前にBABYMETALも出演する、かの有名なフジロック・フェスティバルにSHIELDsの奥田くんが出るということで「音楽フェスに政治を持ち込むな!」と各所で話題になった。

うーん。思想はどうであれ、自分もそう思う。

例えばせっかくディズニーランドに遊びに来たのに敷地中で選挙カーで演説してるみたいな感じだ。お祭りムードが台無し、そりゃ冷める。

たしかにパンクにしろメタルにしろ反体制の主張や、平和についての歌にしろ音楽と政治は結びつきは大きい。

だけどその主張もたとえばブルーハーツみたいに政治的メッセージもちゃんと音楽に変換してくれてたら聴ける。メタファーもなくそのまま政治主張を歌詞にするのはちょっとセンスがないかなと思ってしまう。

アーティストとして評価されてない人でも呼べるのなら政治家とかを呼んでも変わらないんじゃないかと思う。

以前にもアイドルを出さないことで有名なフジロックが「脱原発」をテーマにした歌を歌う”制服向上委員会”というアイドルを出演させたがスポンサーの反対で出演が取り止めになったという。

たとえ正義ある主張であっても思想が偏ってしまうのは危険だし、結果的にはよかったんじゃないかと思う。

これは逆に右寄りの思想の場合だったとしても同様のこと。

 

以前、自分はBABYMETALを聴く前にメロコア日本語ラップが好きで今も聞いたりするけど、昨今になってそういう自分の好きなアーティストたちが次々と政治の話をしだすようになってきた。

その度に「あ~、そっちいっちゃうか~」と軽く落胆する。

アートなどの芸術畑の人達はヒッピー文化の流れかは知らないけど、戦争反対を掲げ、自然と左寄りな思想を持つ人が多かった。

選挙においてもアーティストなんかは「選ぶのは自分」と自由を匂わせていたが、周りの空気はもうほぼほぼアンチ自民の空気だった。

 

脱原発も安保法反対も”理想”としては素晴らしいことだし、もし問題なくそれで解決するのであれば誰も文句も言わないのかもしれない。

ただ現実問題それが実現できるかといえば疑問もあったし、支持政党を自民以外でと考えると、あまりにも頼りないものとなった。

 

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一方、BABYMETALのファンになってから、こちらのファンは逆に右寄りの人が比較的に多いことに気づいた。

これについてはなぜそうなのかはわかんないけど、よく”海外の反応”サイトなどでBABYMETALを知る人が多いからその流れではないかなと個人的に推測してる。

右寄りな考えの人の特徴として、左寄りな考えが理想論というのに反して、こちらはもっとシビアに、現実的に現状を見ている気がする。

 

 

日本がこんなに右と左に思想が分かれギスギスし始めたのはいつからだろう。

尖閣問題あたりから?震災以降?テレビに不信感を持ち始めた時から?

平和な生活をおくるための政治であるのに、皮肉にもその平和について言い争い、「平和パーンチ!!」とお互い殴りあって喧嘩しているような状況に見える。

 

そういう意味では相手の意見もしっかり聞き、尊重できるマトモな人達のところをの方

が信用できるし、できるかぎり冷静にフラットな判断をしたいところだ。

 

この変な不協和音が流れだした頃から アーティストも、自分たちも知らない間に選択を迫られていた。

「お前はどっちにつくんだ?」と。

 

・・・ただ自分はこれからもBABYMETALにはメンバーも含め、神バンドも、アミューズも、「政治の話は出来るかぎりしないでほしいな」と思うのが正直なところ。

せっかくの自由がなくなって、ファンを選んでしまうということにもなりかねないから。

以前のクールジャパンの時のようにうまいことかわしてほしい笑

 

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余談だけどこの記事今まで以上に何度も文字を書いたり消したりの繰り返しでほんと神経使った・・・。でも、日頃思うことがあったので書かせてもらった次第です。

 

 

 

音楽とビジネス 考え方のギャップ 【BABYMETAL】

 

2014年、BABYMETALがソニスフィアでアウェーの中6万人ものオーディエンスの前で伝説を作った頃、日本のTVでは情報統制でもあったかのごとくほとんどこのニュースは報道されなかった。

たしかその頃はTVをつければ小保方さんだの佐村河内だの野々村竜ちゃんだのとっかえひっかえスケープゴートを作りだしてジャーナリズムを盾にして袋叩きにしていた。

それは今も昔も変わらない。

どんなに歴史的な快挙をやってのけても一日もたてば忘れ、誰かを叩いてストレスを発散させている。

みんな他人の”いいニュース”なんてこれっぽっちも興味が無いのか。いやそれともマスコミに洗脳でもされたのかな?

 

もうそういうのはこりごりだ。寝っ転がってワイドショー見ながら他人の悪口を言ったりするオバちゃんみたくなりたくねー。

 

このはるか異国の地で起きた奇跡を動画を通してとはいえリアルタイムで体感してしまった時点で、もうすでに遠い未来にいるようだ。

同じ日本人が音楽の歴史を、道無き道を切り開いたのにこんなにも無関心で気づかないなんて。

 

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いち早くこの存在に気づいていたメタル雑誌「ヘドバン」など一部の雑誌を除いてはほとんどの音楽雑誌も無視を貫いた。

いやいやいや・・・。好き嫌い関係なしに音楽のレビューを扱っておいてBABYMETALに気づかないなんてアンテナ錆びすぎでしょ!

逆にわざと取り上げないのであれば業界腐りすぎでしょ!なんて常々思ってた。

 

それからレディー・ガガオープニングアクトなんてすることになってようやくテレビで取り上げられるようになってきた。

その後、枕詞のように「ガガの前座」「ガガの前座」とつけられ報道されていたBABYMETALだったが、ファンからしてみれば「いや、そこじゃなくてさ~」
とツッコミを入れたくなるような状況だった。

やはり人は結果しか興味ないのだろうか。

 

国内でそれほど知名度を上げることなかった彼女たちは海外で快進撃を続けていた。

NY,ロンドンと音楽の都を次々とソールドアウトにしていく。

まさしく「陥落」。

昔、彼女たちが掲げた「世界征服」の文字はあながち間違いでもなかった。

 

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イギリスではメタル雑誌「METAL HUMMER」と、イギリスで最も売れている音楽雑誌「KERRANG! 」から立て続けに賞をもらい、ようやく世間的にも朝の情報番組などでたびたびBABYMETALの名前を目にする機会が増えてきた。

 

国内でもライブ会場をさいたまスーパーアリーナから幕張、横浜アリーナと動員数を増やしていき、ミュージックステーションの特番など影響力のある音楽番組にも出たりと破竹の勢いでスケールアップしていく。

 

そして今年2016年には待望の2ndアルバムがビルボード39位という快挙、イギリスでは日本人初ウェンブリー・アリーナで1万2000人規模の動員ライブ。

そして2年連続のケラングでの賞を受賞、秋には東京ドームで2Days公演・・・

 

・・・とまあこういう類の情報は他のブログや記事でもいくらでも書いてあるので今更書くこともないんだけれど、ここで重要なのはこれまでの偉業をどう捉えるかだろう。

 

”海外で人気”という言葉が一人歩きしていた頃も、ネットの記事でしかBABYMETALの事を知らなかった人にとっては眉唾ものでしかなかったと思う。

しかし、一つ一つ大きな結果を残すことでこの”人気”というものが本物なんだと納得させるには十分な判断材料だ。

 

それではその実力の程はいかほどか。ライブ映像を見ればある程度は伝わるだろう。

しかし本当に知るためには実際のライブを見て確かめるしかない。肉眼で一度見たらそれが本物だと、どれだけ本気だとわかるだろう。

映像で満足してる人にもライブはどうか一度でいいから体験して欲しい。この隙のないハチャメチャな楽しさは是非みんなと共有したい。

 

 

セカンドアルバムの発売後あたりから、さも昔から知ってましたと言わんばかりのエセ評論家が的はずれなレビューを書き散らしていったり、それまでは否定派だった者の手のひら返しもいっぱいあった。

そんな実にもならない記事を見るくらいなら、ツイッターで最近ベビメタを知った人の反応とか見るほうがよっぽど意味を持ってる。

 

BABYMETALが海外進出で”成功”したケースと言われる一方、Perfumeモー娘。ももクロなどの海外進出を”失敗”と比較する記事もあった。

”失敗”・・・なんて悲しい表現をするんだろう。結果は振るわなかったとしても彼女たちも道無き道への挑戦だったのに。

BABYMETALが海外でビジネス的な成功を収めたとして、それを後追いのグループがモデルケースとして真似したところではたして同じ結果が出せるのかな?

 

メディアで取り上げられることによってBABYMETALという存在を知るきっかけになるのは喜ばしいこと。「人気だから」とか「売れてるから」それも知るきっかけの一つかも。

でも、本当に知ってもらいたいのはその先にあるもの。

それは”好き”という気持ち、つまり”愛”だ。

 

毎日曲を聴いてるとかでもいい、メンバーの誰が好きとか、ベビメタに感化されてモノを作るのも、その音楽について語り合うことも、愛し方はそれぞれ。

 

もし仮に友達に「ベビメタ?ダサ!」って言われたら聴かなくなるなんて人は所詮それだけの愛。それこそダサいよ。

 

去年ツイッターももクロやベビメタが紅白に出れないとわかるやいなやその2グループを馬鹿にして叩いていた人がいた。(両グループのファン合わせて100万人は敵に回したな笑)

荒い口調や煽りは置いといて、その本人にとっては「音楽<売上」の方が重要なのだろうし、紅白というものを権威のあるものと考えてるみたいだ。

うん。その人にはその人なりの正義があるのかもしれない。

でも音楽の番組なのにいっさい音楽の話もなく、誰が大御所だとかどこのグループがCD何枚売れたからという理由だけで偉いとかじゃないだろう。

その人自体もただのファンであって、その人自体がすごいわけじゃない。

 

つまりは今回のテーマはタイトル通り、音楽とビジネスの考え方の違い。芸術と芸能の違いみたいなものだ。

「好きなグループが結果を出した」のと「結果を出してるグループだから好きになる」

とではまるっきり順番が逆だよね。

 

賞をもらえたとか、動員数が伸びたり、CDが何枚売れたという話はもちろん嬉しい。

ただ、それより大事なのはファンがどれだけ楽しめたかということじゃないだろうか。音楽というものを通じて生まれる人と人とのコミュニケーション。

それはたとえ小さなグループであろうと変わらないはずだ。

 

自分はBABYMETALを好きな理由はたくさんあるけれど、世界中のファンたちのこういう笑顔を見ると本当に好きでよかったって思える。

 

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大人の操り人形なんかじゃない!ダウンロードフェスで新たな伝説

「奇跡」なんて言葉は軽々しく使うもんじゃないのかもしれない。

でも、BABYMETALには大げさな言葉がよく似合う。

ミュージシャンくずれのビッグマウスが戯言を吹聴しても、たいがいはその広げた大風呂敷をたためないでいる。

BABYMETALは違う。地に足をつけ、人気だけに頼らず草の根活動し、地道に実力でそれを成し遂げてきた結果だ。

命を削り魅せるパフォーマンス。己の限界を超え、自己ベストを更新する。

 

2014年、イギリスのメタルフェス”ソニスフィア”で見せたように、いくらアウェイだろうが、ヘイターも冷やかしもその場でノックアウトしてきた彼女たち。

SU-METALが”女王(クイーン)”と呼ばれるのも納得だ。

メタラー達は彼女たちの勇気に感服した。

観客の中には実際にロックスターを夢見たバンドマンもいただろう。

多くの人は大人になり夢を諦め、いつしかメタルTシャツを脱ぎ、ジャケットとネクタイに着替えていった。情熱の炎は消えかけても音楽が好きなことには変わりない。

メタルの聖地イギリスの大型フェスティバル。メインステージに現れた日本のティーンエイジャー三人組。

BABYMETALを観て彼らは何を思っただろう?・・・6万人もの観客を目の前に臆することなく立ち向かっていく彼女たちの姿に奮い立ったことだろう。

もし自分がそのステージに立っていたら緊張のあまり小便を漏らしてたかもしれない、と。

 

そして完全に心を奪われたオーディエンス達は彼女たちに忠誠を誓った。

そのステージは今後伝説として語り継がれるだろう。

 

 

・・・そしてまた新たな伝説が生まれた。

イギリス・フランスで行われたダウンロードフェスティバル2016。

フェスのプロモーターは以前「BABYMETALを出さない」と息巻いていたが去年は盟友ドラゴンフォースのステージにサプライズゲストで登場し、観客どころかそのプロモーターをも驚かせた。

そして今年、満を持してセカンドアルバムを引っさげて、名実ともにスケールアップしたBABYMETALの登場に用意されたのは堂々のメインステージ。

フェスの前々日にはイギリスで最も売れている音楽雑誌”ケラング”主催のケラングアワードで2度目の受賞を果たしたばかりのBABYMETAL。

しかも今回の受賞は「Best live band」賞だ。他のアーティストを退けてこの賞に選ばれるなんてタダの”色物”なんかではない。バンドが”本物”と認められたようなものだ。

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フェス当日。現地組のツイッターやファンカムを頼りに、日本にいながら遠いイギリスの情報を追いかける。今では”ペリスコープ”というアプリによって動画を生中継しているファンもいる。画質は落ちるもののリアルタイムでライブ映像を流せるという、なんともすごい時代になったものだと感心する。

 

会場にはBABYMETALの噂を聞きつけ始まる前から徐々に増えていく観客。

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12万人・・・。花火大会なんかじゃない。みんながみんなベビメタを見にステージに集まった観客だ。見渡す限り地平線までギッシリと埋まった人、人、人。

そのほとんどが初見だろう。

今回はイギリスのメタラーだけではないフェスのラインナップからも予想できるようにロッカーやライト層まで客層は幅広い。

うん、その分もしかしたらソニスフィアで恐れられていたペットボトルの雨も今回ばかりはありうるかもしれない・・・。

そんな不安をまた具現化したように空には雨雲。そして開始前にはいきなりの豪雨。

メンバーの中に強力な雨女がいるのかと思うほど(なんとなくSU-METALっぽい?笑)BABYMETALのライブには雨がよく似合う。

しかし、その土砂降りの雨に打たれても大観衆はBABYMETALを見たさにその場を離れることをしない。

 

雨に濡れたステージ、このまま最悪のコンディションでライブができるのか?

激しいダンスが踊れるのだろうか?まさか雨が止むまでやらない?

 

そこに現れたのはなんとBABYMETALのプロデューサー、”KOBAMETAL”その人であった。彼は自ら赴いてステージの水を撒いていた。f:id:himajin-metal:20160614212029j:plain

傲慢にふんぞり返るプロデューサーなんかとは違う。裏方に徹しながらもBABYMETALの屋台骨を支えてきた人、そして奇跡のプロジェクトを作り上げた張本人。

 いや、奇跡なんてそんな何度も起こることじゃない。しかしその奇跡が起こる確率を最大限に高めていくのも彼の仕事だ。

逆に、起こりうる危険・失敗や、トラブル、あらゆる不安分子を取り除きBABYMETALの通る道を導いてきた。

つねに演者が万全の体制でパフォーマンスができるようにと最良の選択をしてきた。

インタビューでもインタビュアーの質問のチェックを行ったり、ツアー移動中にも黒人のボディーガードをつけたりと余念がない。

まさに過保護の親のようにBABYMETALを一番近くで陰ながら見守って来た存在。

以前PerfumeのラジオでBABYMETALのメンバーがKOBAMETALのことを「お父さん」

と呼んでいたという裏話があったが、あながち間違いでもなかっただろう。

 親子同然の絆がそこにはあるのだろう。

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止まない雨の中、通称”紙芝居”と呼ばれるオープニングムービーと共に神バンドが登場。湧き上がる観客の声援。

 

01:BABYMETAL DEATH

そしてオープニングに最も適している曲「BABYMETAL DEATH」に合わせ3人のフロントマンも姿を見せた。

心なしかソニスフィアで見せていたあの不安な表情など見当たらない。

自信に満ち溢れている。

幾千もの戦いを経て、アウェーをホームに変えてきたチームベビーメタルにとってはオーディエンスは味方でしかない。このでかいステージにおいても安心できる場所なのかもしれない。

 


BABYMETAL - Opening / Babymetal Death @ Download Festival 10th June 2016 | #DL2016 LIVE!

 

02:ギミチョコ!!

2曲目はみんな大好き「ギミチョコ!!」。YouTubeで5000万以上を超える再生数を叩きだしたのは伊達じゃない。

以前は他の曲で徐々にボルテージを上げていき、ライブの中盤辺りで爆発させるためにとっておいた伝家の宝刀だったが、今回はいきなりフルスロットルで仕掛けていく。

モッシュをしている皆の顔が笑顔で溢れていく。

メタルでHAPPYな気持ちになれるバンドなんて唯一無二ではないだろうか。

レインコートを着ていることも忘れ、はしゃぎまくる観客。


Download Festival 2016 Baby Metal: Gimme chocolate

 

03:Catch me if you can with Kami band intro

BABYMETALをヘイターから守ってきたとても大きな要素がこの神バンドの超絶演奏の説得力だ。

メタル全体から見てもトップレベルという彼らのテクニックがなければBABYMETALは海外でウケなかったかもしれない。

始まる神バンドソロ。神バンドにおいてもここで初めてアドリブが許される時間。

まずはギター二人、小神様の変態テクニック(褒め言葉)と、以前のセオリーを織り交ぜたプレイとは変化をつけ攻めてきた大神様、神バンド一番人気とも噂高いBOH氏のベース、正確でいて激しいドラミングの青山氏と、代わる代わるスーパープレイを連発し会場を沸かす。

そしてそこにBABYMETALの「ハイッ!ハイッ!」という三人の声が加わり、まるで合体ロボのようにそのすべてのパーツが一つになりグルーヴが生まれる。

間奏ではSU-METALが「make circle!」「bigger!bigger!」と容赦なくサークルモッシュを煽る。彼女のクルクルと回す指一本に操られるようにモニターには巨大なサークルモッシュが竜巻のようにうねりを作っていた。

 


BABYMETAL - Kami Band Solo (+ Catch Me If You Can) @ Download Festival Paris

(動画はフランス公演のもの)

 

04:メギツネ

この曲は海外でもかなり評価が高く、SU-METALの聴かせる和風メロディーとお祭りのようなフリで盛り上がれるが、今まではギミチョコ!!ほどの盛り上がりはなかった。

しかし今回は違う。メギツネでも煽る煽る。「1,2、123 jump!!」のカウントともに一斉にジャンプさせるという裏技を使い、さすがの地蔵を決め込んだ観客さえもたまらずタガを外して弾け始める。

もうここまで来たら無敵状態。

 完全に会場を支配したBABYMETALにオーディエンスはひたすら服従するのだ。

この煽りひとつひとつもこのツアーを通して身につけてきた奥義だ。

まさに「進化するメタル」!

 


BABYMETAL - Megitsune (Download Festival, 2016.06.10)

 

05:KARATE (C&R)

そしてセカンドアルバムを牽引するキラーチューン「KARATE」。

今や海外でのその人気は「ギミチョコ!!」をも超える勢い。

ブレイクコアの凶悪なイントロとゆいもあのアンバランスな掛け声があったかと思うと

SU-METALの勇気を奮い立たせるようなBメロと力強いサビ。

間奏に入りエモさが増していくギター。そして「Woh~♫」とハミングを始めるSU-METAL。ここでのメロディーはツアーを通して全部違うことからその場で生まれたアドリブだということがわかる。

決められたお約束ではない。今生まれたばかりの生の声。まさにLIVE!

彼女の自我が解き放たれた瞬間。


Babymetal - Karate , Download Festival 2016

 

06:Road of Resistance

最後を締めくくるのはやはりこの曲「Road of Resistance」。

「イジメ・ダメ・ゼッタイ」に変わる新たなアンセムとして定着しつつあるこの曲でも

もちろん客を煽る。

SU-METAL達が腕を広げるしぐさをするとモーゼの十戒のように人の波が掻き分けられ巨大な空間ができる。

その場でサークルの中心に向かいぶつかる激しいモッシュWOD(ウォール・オブ・デス)が起こる。

そして激しいブラストビートで駆け抜け、エンディングを迎えると、シンガロングによって12万人が一つになるというとんでもない光景が広がっていた。

例のごとく、今回もペットボトルの雨は降らなかった。

降ったのは土砂降りの雨とそれに負けない拍手の雨だった。

 またしても勝利を掴んだBABYMETALの進撃は止まらない。

 

BABYMETALはこれまで決められたことしかできない”大人の操り人形”と揶揄されることも多かった。

しかしどうだろう。

BABYMETALが「歌え」と言ったら歌う。「騒げ」と言ったら騒ぐ。「回れ」といったら回る。

大人の操り人形なんかじゃない。もはや”大人が操られている”ではないか。

 


BABYMETAL 「新たなる伝説!」 DOWMLOAD FESTIVAL UK Digest 10.June.2016

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アイドルもメタルも興味なかったオッサンがBABYMETALにハマって・・・

まずは自分のBABYMETALの馴れ初めを書いていきたいと思う。

今はBABYMETALのことを毎日のように情報を追い、つぶやいている。しかし正直ツイッターでは文字数の制限もあり、語り足りない部分もある。

そこでブログで詳しく、ツイッターで時につぶやいた発言も合わせて書きたいと思う。

 

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昔から誰かに「好きな芸能人のタイプは?」と聞かれても「う~ん。」と悩むほどアイドルや女優にも興味がわかなかった男が今やJKの画像を必死になって集めている。それが毎日のように続いているのは、飽きっぽい性格の自分からしても驚きだ。

 

BABYMETALにハマったきっかけは約2年前の2014年、友人の結婚式に出席していたメタラーの友人と話した時のこと。

彼は大学時代に知り合った時にはすでにメタルを聞いていて、見た目も長髪に全身黒尽くめといわゆる”メタラー”そのもの。ちょうど”SEX MACHINEGUNS”というバンドの”ANCHANG”さんのような風貌に近い。

f:id:markey-memo:20160512233850j:plainANCHANG”さん

その頃からメタルの世界観に出てくるような”悪魔”だの”DEATH”だの今で言う中二病みたいな事を普段から言ったりしてて仲間を苦笑させてた。

一人暮らしの彼の部屋に遊びに行った時も、部屋に祭壇やガイコツのオブジェがあったり、8畳ほどの部屋に場違いなほど大きいダブルベットが所狭しと斜めに置かれていたりと、かなり個性的な人間でよくイジられてた。

そんな彼も就職し今や2級建築士

大人になりすっかり落ち着いていた彼だがあいかわらずメタルを聞いていた。

その名残か結婚式にも関わらずノーネクタイに黒いシャツと葬式のような出で立ち。

 

久しぶりの再開で彼は「ベビーメタルってアイドル知ってる?」と俺に聞いてきた。

すかさず”子供たちがKISSのようなフェイスペイントをしていたCM””を思い出し、「それのこと?」と聞いてみたらどうやら違うらしい。f:id:markey-memo:20160513001726j:plain

 

セミロングになった髪を後ろで結び、スマホを取り出しBABYMETALの「ド・キ・ド・キ☆モーニング」という曲のMVを見せてくる友人。


BABYMETAL - ド・キ・ド・キ☆モーニング - Doki Doki☆Morning (OFFICIAL)

第一印象は「3人ともかわいい!」と思った。

あと、両脇の二人が幼すぎて謎の罪悪感を感じてしまうこと笑

音楽自体はスマホで聴いているせいか低音も軽く、その時は「けっこう企画物のアイドルっぽいね」って印象だった。

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 彼のBABYMETALとの出会いは日本のメタルフェス、”ラウドパーク”。そのイベントに彼女たちが出ると聞いて、しかもその日彼のお気に入りのバンドが出ないことを知り、「BABYMETALのせいで出れなくなった」と思い込んでた。

彼は後ろのほうで腕を組んで冷めた目で見ていた。しかし演奏が始まるやいなや

一緒に来ていた友人と目を合わせ「・・・けっこういいよね。」

と引きこまれてしまったという。

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冒頭でも自分はアイドルに興味ないと書いたけど、その頃たまたまアイドルDJ(アイドルの曲をかけるDJ)の人と知り合っていて、アイドルに興味を持ち始めた頃だった。

その頃はももクロのMVとかハロプロの”℃-ute”というグループなどをYouTubeで見て、

「この曲は面白いかも」「この曲は無理」なんて漁ってた時期で、その話の流れでBABYMETALを紹介されたと記憶している。

 

それから1~2ヶ月ほど時はたち、すっかりBABYMETALという名前を忘れていた頃、

ニコニコ動画で”海外の反応”という”外国人が日本の文化などのリアクション動画”のリンクを漁っていてたまたまBABYMETALのフランス公演を見つける。

 

「あ、前に言ってたBABYMETALってやつか」と動画を開くと、重低音の中、この前見たMVの3人の女の子がちょこまかと動きまわり、観客席にはサイリウムを振り熱狂するファンの姿が・・・。しかし、海外でこんな盛り上がりを想像しがたく、

「どうせ日本人のドルオタがいっぱい押し寄せてるんでしょ?」と若干冷めた目で観ていた。しかしコメントによると、どうも観客はほぼ現地の外国人らしい・・・。

ならばこの激しいダンスでさすがに口パクだろうと別の切り口で疑ってみるも、このCD音源のような正確な歌声はなんと”生歌”だという・・・。

 

「驚いた。これは日本好きなフランス人にはきゃりーぱみゅぱみゅに続く新たなブームになるかもな。」

今考えるとこの読みすら軽薄だったと思う。ブームなんて一過性のものじゃなかった。

 

それからというもの別の曲のMVやらライブ映像やら漁りまくった。

 

「イジメダメ」のギターソロで爆笑、「ヘドバンギャー!」や「メギツネ」の世界観に引きこまれ、「ギミチョコ!」の3人のかわいさにノックアウトされていた。

その後毎日血眼でベビメタマラソンを続け、気づけば朝になっていることが多かった。

「日本人が海外で熱狂的に盛り上げている」それだけでも誇らしく、嬉しかった。

 

・・・そしてBABYMETALが”ソニスフィア”というイギリスのメタルフェスに出た時の映像を見て驚愕した。

 


Babymetal - Gimme Chocolate!! - ギミチョコ!!- Sonisphere Festival 2014 - Mosh Pit - Knebworth

 


BabyMetal - ljime, Dame, Zettai - Live @ Sonisphere 2014

 

何万人というオーディエンスの前で歌い、踊る日本の女子中学生と高校生。

白塗りで怒涛の演奏をかます神バンドのメンバー。・・・とてもシュールだ。

爆音の中、老若男女にまじり厳つい屈強なメタラーさえ、まるで”音楽を初めて聴いた子供のように”嬉しそうにはしゃいでいる。

そうかBABYMETALとは三人の見た目だけじゃなくBABYMETALを聴くとみんな

”ベビー”に戻るんだな。

 

会場には不安を映しだしたような灰色の雨雲。

切れ間から光が指すように、メタルの夜明けがやってきた。

長く暗い暗黒の時代は終わりだ。

天使の衣をまとい可憐に舞うYUIMETAL。イヤモニが聞こえないトラブルがあったにも関わらずプロフェッショナルなパフォーマンスをするMOAMETAL。

そして、冷やかし半分で見に来た客さえも黙らすような、会場の一番後ろまで届くような声で歌うSU-METAL。

勇敢にステージで戦う若き戦士たちに罵声やペットボトルを投げ入れるものは一人もいなかった。

映像を観ながら、もし自分がこのステージに上ったらと想像したら身震いが止まらなかった。そして感動という言葉では足りないほど感情が揺さぶられ、何度も映像を見返し涙した。

 

・・・メタラーの友人もきっと喜んでるだろう。長い間虐げられたメタルが今、日本人によって蘇ろうとしている!

 

その後1ヶ月もしないうちにメタラー友人との再開を果たした。

これはチャンス!ベビメタについて熱く語らねば!

 

メタラー友人「最近さくら学院(ベビメタのルーツとなったアイドルグループ)の学級日誌を毎日見てるわー」

俺「!?」

 

・・・そして2年後の今現在ベビメタもさくら学院も俺のほうが詳しくなっていた。